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2025年1月15日

2024年のSAF生産量について

新年のご挨拶には遅いタイミングになりましたが明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

世界中でSAFの必要性が取りざたされるのにつれてSAF生産量も増えてきており、IATAによると昨年のSAF生産量はおよそ100万t(13億L)となったようです。これは一昨年の2倍の値であり一見大きく伸長したように見えますが、当初は150万tとなることが見込まれており予定していたほど増えなかったとも言えます。

これは米国で予定されていたSAF生産施設の稼働が予定より後ろ倒しになったことによるもので、今年の生産量は210万tと予想されていますが今後も稼働予定施設の不調により同様の事象が起こるのではないかと思っています。

世界のジェット燃料の生産量と比べるとSAFの割合は0.3%であり、30年の目標である10%はただでさえ遠い中、稼働の予定も崩れがちとなると目標の達成はより困難に見えます。日本においても稼働予定施設の生産量を積み上げれば30年の国内目標量の生産の目途は立っているのですが、施設の稼働だけでなく原料の廃食用油を他国との争奪戦の中で確保できるのかも含め達成には予断を許さない状況というのは共通の見解なのではと思います。

このような環境下で、原料の生産をキーにSAF供給目標の達成に貢献できるよう本年も務めて参ります。