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2024年11月12日

バイオ燃料の種類、SAFとの違いの概要

これまで国内で使われてきた主なバイオ燃料にはバイオエタノールやバイオディーゼル(BDF)があります。バイオエタノールはアルコール飲料と同様に糖類の発酵により製造されるもので、エネルギー供給構造高度化法により導入目標が定められておりますが大半が輸入により賄われています。BDFは油脂をメタノールと反応させるメチルエステル化により作られることから脂肪酸メチルエステル(FAME)とも呼ばれており、温和な反応条件で製造できるため地域主導で菜種油や使用済み油を回収してバイオ燃料を製造する場合によく選ばれ、軽油の代替品として農業機械やボイラーの燃料として使われてきました。

これらのバイオ燃料は分子に酸素を含んでおり、酸素を含まない炭化水素であるガソリン、軽油などの石油由来の燃料とは性質に違いがあります。このため持続可能な航空燃料(SAF)に求められる品質を満たせないため、弊社が取り組んでいるのは石油由来の燃料とほぼ同質な炭化水素からなるバイオ燃料の製造です。

そのための手法として、油脂を高温高圧で水素化することによる脱酸素、改質を採用しています(後に詳しく取り上げる予定ですが、これはSAFの国際規格ASTM D7566のAnnex 2にあたります)。この手法は石油精製の技術と近く、近年需要が減っている石油精製設備を流用して生産することができるなどの要因から現在最も生産コストが低く商業化も先行しています。エネオスが稼働を停止した和歌山の製油所をSAF生産に流用するのはまさにこの好例です。

この手法の課題は主に原料として使用されている廃食用油がSAF需要を賄うには全く足りていないことです。これに対し、現在弊社では主に陸上植物のカメリナを効率的に栽培する技術によりこの課題を解決することを目指しています。