当社が作物の収量を向上させるために用いているのは独自に見出した土壌菌の複合体です。その複合体の中から単離し選抜した一部の菌株を特許(特許第6986807号)としています。

農作物の収量を向上させる土壌菌があることは以前より知られていましたが、抗酸化力の向上をもたらす土壌菌というのは新たな知見であり、この新規性が特許として権利化するために大きな役割を果たしました。

もちろん単に権利化という形式的な面だけではなく、抗酸化力の向上はこれまでの本欄に記載の通り、健康の向上や作物自体の丈夫さ、日持ちにつながり新たな付加価値を生み出します。

さらに、この菌株自体が特許で保護されているため、仮に弊社菌を含む堆肥などが他所で使用された場合でも、菌の検出による権利の主張が可能であり、知的財産としても、極めて実用的で強固なものとなっています。

バイオ燃料の原料生産にあたって最も重要な収量について、公開されている特許では1.2~1.3倍となっていますが、これは単離した菌一つ一つの値であり、実際に使用されるこれらが組み合わされた状態では更なる効果を発揮することができます。

この特許の技術があるからこそ、当社はSAFの生産のみならず多様なエネルギー生産、農業の付加価値向上という多様かつ高い目標を掲げることができます。私たちはこの技術を基盤に、農業・エネルギー分野の未来を切り拓いています。